東北新社 Production2
Book Direction|
問い続けるためのリベラルアーツ
多様な人間が多様なままに存在すべき現代の社会では、たったひとつの明解な答えを得ることは難しく、そもそもたったひとつの正しい答えなどないという場合の方が多くあります。依頼者からは、そうした時代を生きていくための幅広い教養や知としての「リベラルアーツ」を求められた。
これが答えだとせず、考え続けるということは大変で、面倒くさい。
人も状況も社会も変わり続ける中で、感覚/感情的な共感である「シンパシー」だけでなく、相手の立場に自分がたって考えるという知的、技術的な共感である「エンパシー」でもって、対話や調整を続けること。それは、よりよい映像作品をつくること、そしてよりよいチーム、会社、社会をつくることにおいて、同じではないかと考えた。
そうしたことを踏まえ、楽しく問い、楽しく考え続けるための本を、コミュニケーションの観点から選書。映像制作の企画から現場、納品まであらゆるコミュニケーションが仕事の本質であるチームに求められるリベラルアーツは、新たな知識をただ詰め込むことではなく、コミュニケーション(という行為や方法)を通して、つまり具体的な相手や対象を通して、「問い」を見つけていくこと。
話す
聞く
書く/描く
読む
問う/相談する
いる/ある(ケア・共感)
触る
食べる
贈る
といったコミュニケーションの基本を切り口として、実践の中から立ち上がるアイディアとスキルと関係しあえるような本を選んだ。
Information
- Year
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2021
- Client
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東北新社 Production 2