FERTILE SOIL Exhibition
スイセン/ナルキッソスが本のなかに現れる
ギャラリーROCKETで行われた1980年周辺に生まれたアーティストたちによるエキシビションに参加した。
「Fertile Soil=肥えた土」と題して、「花」というもっとも普遍的で生命的な題材を、様々なメディアで精力的に活動する気鋭のクリエイターたちが解釈し、ROCKETの空間をそれぞれの「花」で彩った。会期中には展示と併せた限定のzineの販売、また「花」と関連づけた食関係者によるフードパーティーが行われた。
スイセンが本の中に使われている本をだけを集めた。スイセンは英語でNarcissusで、語源はギリシャ神話に登場するナルキッソスだ。ナルキッソスはギリシャ神話中の美青年で、ニンフのエコーを失恋させたあと、泉の水に映った自分の姿に恋し、満たされぬ思いにやつれ死んで、水仙の花に化したことからそう名付けられた。象徴的な意味合いを持つスイセンが、どんなかたちで本の中に登場するのか、様々な本における花の表象の違いを考えた。
【参加アーティスト】
鵜飼悠+村野要/太田好治/菊池良助/松岡一哲/大澤悠大/坂脇慶/青木京太郎/カトーフレンド/稲葉まり/石田悠介/山口博之/篠崎恵美/川島あぐり/スナック未来来/TORi/にじわぱん/YOYO
【選書リスト】
『新聖書植物図鑑』広部 千恵子
『にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)』樋口 一葉
『夢野久作全集〈1〉 (ちくま文庫)』夢野 久作
『太宰治全集〈5〉 (ちくま文庫)』太宰 治
『注文の多い料理店 (新潮文庫)』宮沢 賢治
『フローラ逍遥』澁澤 龍彦
『花日記』白洲 正子
『庭仕事の愉しみ』ヘルマン・ヘッセ
『自己流園芸ベランダ派』いとう せいこう
『カミングズの詩を遊ぶ―E.E.カミングズ詩集』E.E. カミングズ
『ワーズワース詩集 (岩波文庫 赤 218-1)』ウイリアム・ワーズワス
『ギリシア神話 (岩波文庫)』アポロドーロス
『DALI DE DRAEGER』サルバドール・ダリ
『現代いけばな花材事典』勅使河原 宏
『原色牧野日本植物図鑑〈1〉 (コンパクト版)』牧野 富太郎
『花言葉「花図鑑」』夏梅 陸夫
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Information
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2012