RESTAURANT NANPEIDAI
Book Direction|
西洋料理が洋食になったように、英語はどんな日本語にされてきたのか
10年以上ミシュラン三つ星を獲得し続けている「神楽坂 石かわ」グループのひとつ、「レストラン南平台」のための小さなブックディレクション。
明治時代以降、西洋料理が日本にやってきたことで日本の食文化は新たな展開をし始める。外から流入してきた文化を独自のものにしていくことを得意とする日本文化の最たるもののひとつかもしれない、洋食という独特のジャンルで定着した日本版西洋料理。レストラン南平台では、そうした背景を踏まえた、和を感じるネオ・クラッシックな西洋料理を提供している。
2m弱の小さなキャビネットのための選書は、西洋料理を日本的に解釈するということから考え、英語を日本人が解釈する時に使う“辞書”を選んだ。100年以上前の明治時代のものから、様々な年代、出版社、判型から選び、食にまつわる言葉のあるページを開いてディスプレイしている。