デザインと権利と感情/民意
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2020東京オリンピックロゴ問題を考える
アートディレクター佐野研二郎による2020年の東京オリンピック大会エンブレムをめぐる問題について、トークイベントを企画、司会を担当した。
コンペを勝利した佐野研二郎の決定案は類似/盗作等の指摘を受けて撤回され、再コンペが行われ現在の野老ロゴに決定した。
撤回に至るまでロゴ自体の法的な問題とは別に、様々な議論が出たが、果たしてその問題の本質とはいったいなんだったか。
問題を問題で終わらせるのではなく、それをこれからのデザインやクリエイティブ全般を考えるきっかけとして新たな話を始められないかと考えた。
瞬時に類似の画像が検索できる時代に、作り手と受け手による「デザインと権利と感情/民意」はどんなバランスで成り立つのか。
権利によってデザインの何が保護可能なのか。
それとも権利という概念を変えていく必要があるのか、変えることでデザインの可能性は広がるのか。
デザインにおけるオリジナリティという考えは、何を根拠にするのか、etc…。
「Creation Is Free. Production Needs Fee.」でデザイン/デザイナーと社会との関係性を問いかけたアートディレクター菊地敦己をはじめ、
デザインの本質を問いかけ続けるデザイン誌「アイデア」編集長の室賀清徳、
そしてArts and LawやCreative Commons Japanの理事も務める弁護士水野祐を迎え、
いままで続いてきた戦後デザインの考え方や構造を含め、時代と環境の変化に呼応し変わっていくデザインとその周辺を問い直した。
【登壇者】
菊地敦己 (アートディレクター)
室賀清徳 (「アイデア」編集長)
水野祐 (弁護士)
Information
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2015